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あたまの中身は線路だらけ

ダイヤ論、配線論など鉄道に関する話題を語ります。鉄道車両のサイドビューを模した色々使える小さな画像「TrainChip」の公開も。

【TrainChip】小田急8000形

※TrainChipについてはこちら

ほかの車両 参考資料 pixiv

“ガイコツ”の次は“セミ1枚窓”

1982年登場。小田急の通勤車のイメージはまたガラリと変わった。
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当時まだ残っていたABFM車や2400形を置き換えて車両を大型化することによる輸送力増強が引き続き推し進められていた時代。
しかし小田急顔の5000形は登場から13年が経過し、時代の変化で省エネ志向も強まった。
そろそろイメージを一新させる必要があった。

8000形最大の特徴は、なんといってもその前面マスク。
9000形のガイコツ顔をさらに発展させたかのように、行先・種別表示器や貫通扉を前面窓と一体化させてブラックフェイスで引き締めた姿はまるで大きな一枚窓を思わせた。

千代田線乗り入れこそできないものの、各停から急行まで幅広く使え箱根登山線にも乗り入れる汎用車として八面六臂の大活躍が始まった。

あれこれと姿を変え…

8000形にはイベントカー指定を受けた編成があり、他形式に比べて特別塗装車がみられたのも特徴だった。
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1984年にお目見えした8000形初のイベントカー「ポケット号」。
当時の通勤車の白、ロマンスカーの赤、旧標準色の黄、開業から戦後しばらくまでの標準色だった茶と「小田急の歴史を体現」した塗装。
「ポケット号」は一般公募で決まった名前で、登場からしばらくは「走るギャラリー」と呼ばれていた。
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1986年から登場した「オーキッド号」。
1987年に向ヶ丘遊園で開催された「蘭・世界大博覧会」を記念したものだった。

いずれも1987年には標準色に戻され、その活躍は短かった。

しかしそれから15年…
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2002年に小田急百貨店が開業40周年を迎えた記念に、その包装紙とおなじデザインを大胆に施した電車が走った。
1967年に新宿小田急本館の完成を記念して「お買い物電車」が走ったが、まさにその平成版ともいえるもの。
その大役を担ったのは最新鋭の3000形でもなく、主力汎用車の1000形でもなく8000形であった。

なお、奇しくもこのとき特別塗装をまとった6連2本、4連2本の4編成は、いずれも16年前に「オーキッド号」となった編成だった。

最後の鋼製通勤車として

2000年代に入ると、ほかの通勤車同様にパンタグラフシングルアーム形に取り換えられた。
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2002年度からは車体更新も始まった。
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最初の2編成は、界磁チョッパ制御のまま更新。
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3編成目からはVVVF制御になり、4連にも波及した。

そして2012年、先輩5000形が引退。
8000形もついに小田急最古の通勤車になったとともに、小田急最後の鋼製通勤車となった。

僚友はいずれもステンレス車でありその帯もおなじ青ながらより鮮やかなインペリアルブルーへと変化する昨今、昭和の世にあざやかで斬新な衝撃を与えたケイプアイボリーの地にローヤルブルーの太帯を締めたデザインを残すのはついにこの8000形だけとなる。

まだまだ後輩たちに負けず劣らず、様々な種別で相変わらずな八面六臂の活躍を続けている。
しかし彼の先輩たちがそうであったように、8000形にもいずれは小田急の線路を去る日がかならず来る。

それまでにはまだまだだいぶ時間はあると思うが、今なお変化を続ける小田急線の姿をしっかりその眼に受けとめ、いつか先輩たちのもとに行ったときには「こんなに変わりましたよ」と話してあげてもらいたい。

それにしても…
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↑20年ぐらい前の急行箱根湯本・片瀬江ノ島行き
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↑現在の快速急行小田原行き
(藤沢行きでもいいけど)

あいかわらずお若いですなぁ‥


小田急のほかの車両はこちら

参考資料はこちら↓
TOMY プラレール限定車両小田急8000形

TOMY プラレール限定車両小田急8000形


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