あたまの中身は線路だらけ

ダイヤ論、配線論など鉄道に関する話題を語ります。鉄道車両のサイドビューを模した色々使える小さな画像「TrainChip」の公開も。

【とりあえず】中央快速線のグリーン車導入延期に思うこと

trafficnews.jp
うーむ、簡単ではないと思っていたけど、やっぱり遅れますかぁ‥

参考資料

ネット上で熱くなる支持派と反対派

私はまだネット上での反応しか確認していないのだけど、このニュースが流れてからグリーン車導入支持派の「残念」との反応が当然のごとく聞かれる一方で、導入反対派もここぞとばかり舌鋒するどく指摘(というよりもはや糾弾)を加えてますね。

  • 需要あるのか?
  • 三鷹以遠の複々線化が先
  • かわりにL/C車を導入しろ
  • 普通車2両抜いてグリーン車導入するんじゃダメなのか?
  • ただでさえ利用者が集中しすぎなんだから、グリーン車要らない
  • 特急あずさ用に専用線つくれ
  • 特快を吉祥寺に停めろ!
    • 高円寺、阿佐ヶ谷、西荻窪にも停めろ!
  • 杉並三駅は通過でいい!

…とまあ、ネット上に飛び交っている意見はだいたいこんな感じです。
(いずれもネット上の意見を集約したものです。私が言ってるわけじゃありません)

使う側は言いたい放題

これらの意見を目にして思うのはまず「みんな、好き勝手なこと言ってるなあ…」というところでしょうか。

確かにそのとおりと理解できるものもあれば、「否、そんなのもうみんな最初っから分かってんだよ…」と言いたくなるもの、「そりゃあ現状を見ていないにも程があんだろ…」と呆れてしまうものと様々ですね。

地域的な小競り合いは…何も申し上げることはありません、勝手にやってくださいなってだけです。

ただ、正直いってこれらの意見は、中央線沿線に在住していない私にとってはどうでもいい話です。

そんな枝葉末節の話なんか、この問題を語るうえで重要でも何でもない。
そう私は思っているのです。

実はすでに指摘済みだった?導入のネック箇所

むしろ、私が気になったのはJR東がこの件に際して語った延期理由です。
http://www.jreast.co.jp/press/2016/20170313.pdf 中央快速線等へのグリーン車サービス開始時期の延期について[PDF]
これによると

バリアフリー等の他施策との工程調整および、関係箇所との協議調整に想定以上の時間を要することが判明したため、当初の工事計画から一部見直しが必要となることが分かりました。」

と語っているのですが、私はこれを見たときに

「そんなの、導入発表前の段階で調べれば容易に分かってたことでしょ?」

と思ったわけです。

というのも、まさにその時期にその内容が、実際に指摘済みだったのですよ。
www.nikkei.com
導入が決まった段階で第三者たるマスコミが調べてこれだけ問題点が指摘できるなんて、当事者なら既に知っていて然るべき内容。
しかしそういう問題には目もくれず導入発表で世間の期待を盛り上げておいて、今頃になってそんな期待を裏切るどころか盛り上がったものをかたっぱしからぶち壊すようなこのたびの延期発表。

こういう営業戦略上も大事な施策を遂行するにはちょっとお粗末がすぎるのでは、と私は思います。
いやむしろそれよりも、実はこの計画自体を本気でやる気あったんだかどうか…というレベルから疑われてもおかしくないかもしれません。

そんな臭いが感じられるのが

「サービス開始時期を数年程度延期いたします 」
「サービス開始の詳細な時期については、設計完了後に別途お知らせいたします」

というJR側の説明。
これじゃ何も決めていない、考えていないって自ら発表しているようなもんですよ。

JR東の社長は「5年も遅れることはない」と言ったらしいがこの発言はあてにすべきでない。
そもそも大企業の社長なんか一現場にいるわけがないのだから実際どのぐらい遅れているかなんて実感覚で把握しているはずがないし、そんなふうに言っておいて後年覆した例などいくらでもある。

「数年程度って、どのぐらいの期間を想定しているんですか?」
「設計はいつ完了するんですか?」

こんな質問をどうぞぶつけてくださいとでも言いたいんだろうか、とすら思ってしまう。

いやむしろ、私だったら
「既にマスコミからこのような疑問を呈されていたのに、JRは何ひとつ把握していなかったんですか?」
「最初からこれだけのことを言われていたなら見直す余地はいくらもあったはずなのに、なんで1年前に大見得切って導入発表したんですか?」
「今から再設計をしていて、しかもそれがいつになった終わるかも示せないなんて、本当に導入に際する問題点は全部把握できているんですか?」

このぐらいの質問はぶつけたいですね。

というより、もう直球勝負で
「JRは、中央快速線グリーン車を導入する気なんて、本当は最初っからなかったんじゃありませんか?」
という訊き方をしてもいいんじゃないか、とすら思う。

今後、自ら調査・研究してみて考察発表へ

とりあえずこの件に関しては今後、可能なかぎり独自に調べられるだけ調べてみて、自分なりの考察を導いてみようと思っています。

とはいっても、上記のような直球をJRに投げたところでまともに打ち返してくるとは思えないし、べつに僕には世の悪を暴いて真実を明らかにしようなんて誰かに被れたような社会的正義を主張する気もない。

僕にできるのはせいぜい、ダイヤや配線などから路線の持つ性質等を把握して
「僕だったらこんなふうに考えるんだけど、どうだろう?」
という個人的考察を発表するまでです。

正直、通勤電車にグリーン車を連結するなんていう大胆に思えど論理的プロセスを無視したかのような奇抜な策は考えないでしょう。
おそらく緩急結合・分離や並行他社線をも活用した旅客分散を考え、中央快速線中距離電車の復活が図れないかを検討するところから始まると思います。

それこそ、その途中過程等をいつ発表できるかは現段階ではお約束できませんが、進展等あればいずれそのうちに。


参考資料はこちら↓
JR中央線・青梅線・五日市線各駅停車

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JR中央線 街と駅の1世紀

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